アマミホシゾラフグ
世界でも奄美大島でしか観察が出来ない、
奄美大島固有種のこのフグは、一風変わった生態を持っています。
その生態とは、繁殖期、♂が♀の為、卵を産ませるための巨大な産卵床を砂地に作ること。
その産卵床は、砂地に作り、幾何学的な模様をしています。
体長わずか10cmほどのフグながら、2m近い大きさの産卵床を作り上げ、
その産卵床は、まるでミステリーサークル。
話題、人気、いとおしさ、力強さ。
奄美トップクラスの生物であります!
アマミホシゾラフグが産卵床を作るのは繁殖期だけであり、
繁殖期であっても、見やすい時、見づらい時があります。
そこで、我々が潜って観察してきた今までのデータに基づき、
アマミホシゾラフグとミステリーサークルの見やすいタイミングの予想を立ててみました!
来年2022年のご参考にどうぞ。(予想なので外れることもあるょ…)
他のダイビングショップさんで潜った場合、下記の案内に当てはまらない事も多々出てくるかと思いますので
その辺りはご了承して頂いた上でのご参考下さいませ。
ミステリーサークルが奄美大島北部で実際に見れる時期は
なので、4月13日以降で7月30日までの期間がアマミホシゾラフグに出会えたり、
ミステリーサークルを見れるチャンスとなります。
また、その期間であればいつでもミステリーサークルが見れ、アマミホシゾラフグと出会える訳ではありません!!
これとても大事です。
2022年の見れる本命日は
4月13日、14日、15日
4月25日、26日、27日
5月12日、13日、14日
5月25日、26日、27日
6月10日、11日、12日
6月24日、25日、26日
7月9日、10日、11日
7月23日、24日、25日
これが一番サークルとフグが見れる本命で、
本命日2日前からと、本命日3日後までは見れる可能性が高い日程です。
それ以外の日で来ても出会えない事が多いです。
何故このように、フグが見やすい、見づらい日程があるのか、是非知っておいてもらいたいのが下記の事。
フグの繁殖のための行動は、
1.7日間くらいかけて、♀を呼び込むための作成する(フグを見れる可能性が高いです)
2.サークルを仕上げて♀を呼び込む。
美しく仕上がったミステリーサークルは素晴らしいです。
(フグが見れる可能性が高いです)
3.♀がたまごを産んだ後、サークル内にある卵を守っている状態(フグが見れる可能性が高いです)
この一連の行動が終わった後は、また次の産卵サイクルまで、姿は見かけなくなり
そしてミステリーサークルもフグが手入れをしないとすぐに崩れていきます。
ぜひ見れるタイミングに合わせて潜りにいらして下さい。
アマミホシゾラフグのポイントは潜れる条件もあります。
合わせて下記項目も要チェックです。
①アドバンス以上必須
ミステリーサークルが観察できる水深は水深25m~30m地点です。
Cカードランクは中級(PADIアドバンス、SSIアドベンチュアラー、BSACスポーツダイバーと同等)以上でないと
絶対にお連れできません。
②上記ランクをお持ちの方でも、実際のスキルが足りず見に行けない場合や安全を考慮してお断りするもございます。
例えば、
1、久しぶりに潜る1本目
2、深い所が怖い
3、中性浮力が全くとれない
4、水中でガイドがコントロールできない
5、空気消費が激しい
方はご案内(サークルまでお連れする事)が難しいです。
以上の事に配慮したうえで、見にいらしてください(^^♪
世界中で奄美大島でしか観察が出来ないアマミホシゾラフグとの出会いは、きっと心に残るシーンになります。
また、最後に心掛けて欲しい事。
フグの作る産卵床、ミステリーサークルはフグが砂地に描く産卵床です。
潜り方やスキル不足によって、簡単に崩れてしまいます為、
観察する時は、フグのサークルや生活におじゃましますの精神で
そーーーーっと近づき、そーーーっと観察し、そーーーっと離れる。
を心掛けましょう(^^♪