2年前、ネバーランドに田中伸という男が居てね。
苗字は普通でしたが、ダイビングガイドとして秀逸な存在でした。
元々、久米島でダイビングガイドをしている時から知っていて、
先輩的な人だったんですよ。
その人が1年間、ネバーランドで働いていた時に、色んな生物の生態行動を教えてもらっていました。
それで生態観察の楽しさを知り、今、自分のガイドは3年前と比べて大きく変わったのではないかと思う。
そんな伸さんはネバーランドガイドの先生的存在なのですが、
水中で教えてもらう事ももちろんありましたが、良く言っていたわけ。
「今日〇〇産卵しとったでぇ~~」
その〇〇に、今では自分で気づき、産卵を見たり、お見せ出来るようになりました。
しかし!みたいなーーーって思いつつ、ずっと産卵シーンにであわなかった魚が居ます。
それがこいつだ!
ホンソメワケベラです。
しょっっっちゅう見かける魚なのに、なぜ産卵シーンを見られないんだ・・・!
という魚は、実は、結構多い。
チョウチョウウオがその代表で、チョウチョウウオの産卵シーンというのは世界的にもとても貴重で、
写真や動画であまり抑えられていないんです。
他にもハリセンボンとかも産卵が分かっていない魚でんな。
ホンソメワケベラに話を戻すと、ホンソメワケベラは、至る所で産卵が観察されている種なので、
自分の観察力の問題なのである。
もちろん伸さんも良く「ホンソメやっとったでぇ~~」と言っていた。
自分も同じポイントで入り、そのコースを通っている時にもそうだったので、
つまり自分が行動に気付けていないという事である。
それが悔しくてね。早くホンソメワケベラの産卵を見たいなって思っていた訳。
それが昨日、休日のロンリーダイブでついに観察出来たのである。
いつもと違う動きをしていたので、じーっと見ているとやっぱりね。
一応証拠写真も撮りました。
その後はウミガメ撮影をして遊びました。
良い休日であった。
もちろん今日の3ボートガイドもとても良いダイビングであった。
海はほんとおもろいぜ。
ふるた
★世界トップのガイド会所属★
ネバーランド古田直基24日更新中★
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今回のテーマは・・・「サンゴの産卵あれこれ」
★本日の奄美大島★
天気…くもり
最高気温…30℃
最低気温…27℃
海中水温…26℃
透明度…・・・20m
オススメスーツ…5mm+フードベスト