万里の道もテンスの道も

にわかにベラ熱が上がってきておりますネバーランド。見聞を広げるという事はとってもいい事だ。図鑑とにらめっこすることはガイドとして止めてはいけないことだ。うんだうんだ。

 

ってことで、ベラリサーチも兼ねながらの本日。

 

人知れずテンスの仲間に絞って、いろいろ考察しながら、ガイドしながら、潜ってきました。

 

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人気急上昇中の、稀種ヒノマルテンスをはじめとするテンスの仲間。ボートポイントでは「サンドパラダイス(以下サンパラ)」に集中して何種類も棲息しています。逆に言うと、このサンパラ以外ではさほど見かけないし、ヒノマルテンス(と、ヒラベラ)は今の所、サンパラでしか見かけていません。

 

 

 

同じような棲息環境である、砂地のポイントは他にもたくさんあるのになぜかいないなぁと、ずっと不思議に思っていました。きっと探し切れていないだけだろうと、思っていました。

 

 

 

今日もサンパラと同じような環境をイメージしながら探してみるものの、いない。イメージピッタリの場所でも、ヒノマルはおろか、もちろんヒラベラもハゲヒラベラもいない。石やサンゴ礫などの混ざり物がない軽い砂質の水底の斜面が続いていて、、、水深はこのくらいで、、、こここなら、、どうだ、、、、、、、いない。

 

 

 

「むむむ・・・なんでじゃぃ・・・」と、心で呟きながら水底の砂を握りました。

 

 

 

その瞬間、危険を察知したときに砂の中にサッと潜り込むテンスの仲間の姿が脳裏に蘇り、手で握りやや硬くなった粘土質の砂を水底にそっと戻しました。そういうことか、と。そりゃおらんわ、と。

 

 

 

僕がテンスの仲間を探していた場所は、表面上の見た目が近いってだけであって、本来テンスの仲間が好む環境ではなかったのです。粘土質まじりの砂質と、テンスが棲み処とする場所の砂質は大きく違っていたのです。砂を手で触り、握ることで、一口に砂地といっても、様々な砂地があるという事を体感し、加えてテンスが暮らす姿や習性を思い返すことによって、自分の間違いに気付くことができました。

 

 

 

とてもシンプルなて間違いすぎて、そんなん分かってるわ、と言われてしまいそうですが、「体感し考察し間違いに気付く」、実はこれってとっても大切な事。人に聞いた話を鵜呑みにするのではなく、自分で考え、見て、感じて、知識を深めていくことが、経験となるからです。ガイドって、仕事って、はたまた人生って、このことの繰り返しなんじゃなかろうか、そんなことさえテンスに教えてもらった今日。いい一日だったな。

 

 

 

これによって、また一つ経験が増え、正解に近づくことができました。

 

テンスの道も一歩から。伸でした(@^^)/~~~

 

 

 

★移転のお知らせ!★

 

いよいよ新店舗へ引っ越しまでもう少し!!!!

 

皆様、ご確認下さいませ。

 

ネバーランド引っ越しのお知らせ。

 

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★世界トップのガイド会所属★

 

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今回のテーマは・・・「水中表現家&スペインカメラマンとの3日間

 

ー--本日の奄美大島---

 

天気…晴れ

 

最高気温…25℃

 

最低気温…20℃

 

海中水温…24℃

 

透明度…・・・10m

 

オススメスーツ…5mmウエット+フードベストorドライスーツ

 

オススメの服装…薄手の長袖と長ズボン(朝夕はパーカー)